「Digital Controlled Oscillator」の略。アナログシンセサイザーのオシレーターが電圧でアナログ的に制御されているのに対して、デジタル回路によって制御されるオシレーターの事を指す
アナログシンセサイザーからデジタルシンセサイザーに移行して行く過渡期に、最初にデジタル化されたのがオシレーター部であり、アナログシンセサイザーのVCO (Voltage Controlled Oscillator)に対して DCO と呼ばれた。アナログシンセサイザーを構成する各モジュールの中でも、オシレーターは温度変化などの環境要因に対して安定した出力を得る設計が難しく、デジタル化のメリットも大きかったため、いち早くデジタル化された
言葉としては、アナログ電圧制御の VCO に対するデジタル制御のメリットを主張するニュアンスが強く、今となっては殊更にデジタル制御である事を前面に出す事もなくなったため、やや通りの悪い言葉である。 単に OSC と表現したり、デジタル制御であっても VCO という表現を用いたりする場合もある