スタインバーグのDAW、キューベース5からサポートされた機能で、音源が持っている各種の奏法(アーティキュレーション)をピアノロールやスコアのデータの途中で切り替える事で音に複雑な表情を付ける事を可能にした技術
使用するには音源側でもアーティキュレーションの切り替えに対応している必要がある
音源側では各種のアーティキュレーションをプログラムチェンジやキースイッチ、あるいはベロシティの変化などで切り替えられるようになっていれば、スコア上のアーティキュレーションの指定を適宜マッピングして適切に音源に指示を送るようになっている
元々はアーティキュレーションの指定は1つのトラック内で共通であったが、その後「VSTエクスプレッション2」として拡張され現在はポリフォニックなデータの各ノート毎にエクスプレッションを付加する事も可能になっている。ただしこれには音源に対してノート毎に指示を伝える必要があるため、音源側もVSTエクスプレッション2対応である必要がある
VSTエクスプレッションを構成する技術としては、ノート毎にエクスプレッションを付加して音源に伝える「Note Expression」、エクスプレッションを音源が対応するものにマッピングする「Expression Maps」、エクスプレッションをベロシティやボリュームにマッピングして発音中の音に対してダイナミクスを付加する「VST Dynamics」からなる